2021/07/12(月) 08:00 0 6
11日、東京五輪に出場するトラック自転車競技日本代表のオンライン記者会見が行われた。女子ケイリン・スプリントの2種目に出場する小林優香選手が本番への意気込みを語った。
高校時代はバレーボールの選手だったが、ロンドン五輪で見た自転車競技に憧れ、競輪の世界へ飛び込んだ小林。競輪界ではトップ選手として活躍を続ける一方、2017年以降は代表優先で金メダル獲得のために全てを懸けたきた。それだけに、五輪の一年延期は精神的に大きなダメージを受けたという。
「昨秋、代表を離れ高校時代を過ごした熊本に帰省しました。母校(必由館高)に立ち寄った際、必死にプレーする後輩たちの姿を見て力を貰いましたし、自分も誰かに力を与えられる人間になりたいと思いました」
原点探しの帰省、そして全日本選手権(11月・前橋競輪場)での敗戦を機に、小林の闘争心に再び火が点る。代表でのブノワコーチの厳しい練習に耐え、今年5月に香港で開催された『UCIネーションズカップ香港』では地元の強敵・李慧詩(リー・ワイジー)選手を退け金メダルを獲得。そして事前の代表合宿では「課題に向き合い取り組めた」と語るなど、メダル獲得に向けて順調なステップを踏んでいる。
「普段はおっとりした感じですが、スタート直前の表情やレースでの走りを見て欲しい」と語った小林。自身が注目選手として挙げたエマ・ヒンツェは、スプリントとケイリンの世界チャンピオン。超えるべき壁は大きいが、地元の声援を背に五輪のスタートラインに立つ。(netkeirin編集部)