2021/07/11(日) 17:00 0 6
11日、東京五輪に出場するトラック自転車競技日本代表のオンライン記者会見が行われた。ケイリン・スプリントの2種目に出場する脇本雄太選手が本番への意気込みを語った。
直前の沖縄合宿を終えた脇本は「梅雨が長くて良くない環境でした。ただ、そうした環境で練習が出来たことは五輪に活きると思います。自分の力を磨く事が出来たので本番が楽しみです」と、真っ黒に日焼けした精悍な表情で、合宿の成果を語った。
静岡県の伊豆ベロドロームで行われるトラック自転車競技は、五輪では数少ない有観客開催となる。「極限のスピードや自転車が起こす風など、自転車の魅力をアピールできる大きなチャンスをいただいたと思っています。難しい状況の中で会場でお客さんに見てもらえる事は感謝しかありません」
競輪のトップ選手である脇本が五輪にこだわるのが2011年に亡くなった母の影響だ。「母の言葉がきっかけで、競輪選手でありながら五輪を目指すことになりました。『メダルを獲って欲しい』という母の気持ちはあったと思いますので、今回の五輪ではしっかり約束を守りたいです」
前回のリオ五輪13位惨敗後は、ブノワコーチの下でトレーニングを積み、肉体的にも精神的にも強くなった脇本。自身「計り知れないダメージを受けた」という東京五輪の延期を乗り越え、8月2日から始まる本番へ闘志を燃やす。(netkeirin編集部)