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【今週の競輪好プレー】渡邉豪大“ラインを生かして戦ってこそ” / 伊東FII・初日7R特選

2024/05/27(月) 17:00 0 6

東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今週の好プレーはラインでチャンスがある走りをした渡邉豪大の好プレーをお届けします。前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。

5月23日 伊東温泉競輪「シン・TIPSTAR杯(FII)」初日 7R 初日特別選抜

渡邉豪大の“競輪”が熱かった

 渡邉豪大(34歳・福岡=107期)が5月23日の伊東FIIミッドナイト競輪の初日7R特選で“競輪”を爆発させた。
 前検日から始まるこの好プレーは、最終日の決勝までつながった。シリーズの流れを作る走りと思いがあった。

 東日本ラインが藤田周磨(26歳・埼玉=117期)を先頭に4車並ぶ形で、九州は渡邉と西田大志(33歳・福岡=98期)の福岡両者と長崎の山口龍也(29歳・長崎=111期)の3人だった。山口は「前か、単騎か」という考えだったが、渡邉は「先行含みで戦うから、3番手を回ってほしい」と伝え、九州結束となった。

 3番手を回ってもらう以上、の走りが求められる。相手は4車のラインで、先行力のある藤田に対し、渡邉はタテはもちろんあるが追い込み寄りのスタイルになっている。どうする…。

 前受けした渡邉は一度、藤田に抑えられたが残り2周からすかさず巻き返した。「あの位置なら出してくれる」という考えで先行狙いだったが、藤田も「二分戦なので出せない」ともがき合いになった。突っ張られた渡邉は外並走から番手を強奪し、最終バックからまくって出る。

 できることをすべてやって、ラインでチャンスがある走りにする。まさにこれが、の好プレーに★4つだ。そして、この走りを受けた坂田康季(25歳・佐賀=121期)に火が点いた。準決で渡邉に任された坂田は2周半をもがいた。

 決勝も坂田を先頭に九州4人で並んで渡邉の優勝。初日の走りが九州の仲間の心を奮い立たせ、それが優勝につながった。伊東の深夜に、燃え盛る3日間を作り上げた。

坂田康季の心に火が点ついた

すごいで賞=★★★★☆(星4つ)

▶︎伊東温泉競輪5月23日 7R A級 初日特別選抜の結果はこちら
▶︎前田節満載のコラム「前田睦生の感情移入」はこちら

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