2024/05/26(日) 16:45 0 7
本デビュー後はやや苦戦を強いられている宮西令奈。ただ、学生時代は空手道に打ち込み、インターハイ、選抜出場など輝かしい成績を残している。なかなか空手から競輪界に飛び込むのは珍しく、目指したキッカケや今度の目標について話を聞いた。
まずは空手を始めるキッカケについては「家に道場があるので3、4歳頃から頻繁に親に連れて行かれていました。その時は全然興味がなかったのですが、ケーブルテレビに出たい気持ちで5歳の頃から空手を始めました。自分は目立ちたがり屋なので(笑)」とはにかんだ。
そして小学校、中学校までは習い事として空手に打ち込み、高校は石川の強豪校である小松大谷高等学校に入学して好成績を残した。
高校2年生の時に「進路について考えたときに大学でも空手をやってそれが終わったら自分に何が残るのかと不安になってしまって…。叔父(宮西翼)が選手なので競輪の存在は知っていたけどその時は選手になりたいとかは思ってなかった。本格的に目指そうと決めたのが高校3年生の5月頃。ただ、インターハイが終わる8月までは空手に集中していました。なので自転車に乗り始めたのは9月辺りから。1からのスタートだったし、最初は全然乗れなかったです」と空手とは違い、順風満帆とはいかず3度目の試験で合格したが「ストレートだったら120期でした。自分の家からバンクが遠くてなかなか実践的な練習ができなくて…。なので街道練習がメインでした」。
7月からは125、126期の新人が本デビューし、宮西も2年目を迎える。今はスタートを取って正攻法からの組み立てが多いが「ダッシュはある方だと思っているので前を取って飛び付きたいけど、ここ半年位は読まれてしまっていてなかなか上手くいかない。今はマーク、追走の精度をもっと上げたい。まずは初勝利できれば、またモチベーションも上がってくると思うので」と課題は明白。
目標にしている選手に付いて問うと「目標ではなく、憧れの選手は児玉碧衣さん。初めて競輪場にいったのが福井でその時に児玉さんのレースをみて『カッコイイ!』と思いました。何度か同じ開催になっているのですが、恐れ多くて話しかけられないです」と言うが、2場所前の小倉で思いを伝えられるチャンスが来たようで「その開催の最終日に児玉さんの誕生日だったので色紙にパンパンに書かせて貰いました。もはやファンレターみたいになってしまいました(笑)」と興奮気味に話してくれた。
将来的には「GIに出られるような選手になりたい」と志も高く、何かキッカケを掴めばブレイクできる選手の1人だ。(アオケイ・松野記者)