2024/05/23(木) 22:30 0 0
道中は藤根俊貴をマークし直線を突き抜けて白星をゲットした。地元地区開催で幸先のいいスタートを切ったと思われたが、本人は「見てもらっての通り、ぜんぜんダメです」と浮かない表情。それは、4月にかかったインフルエンザの影響がまだ残っているからだ。実際に前回の5月函館は7、6、5着と叩いてしまった。「函館は初日なんか、ゴールするとき中継に映っていませんから。それほどダメでした」
闘病中は4日間、食べ物を受けつけず水ばかり飲んでいたせいで83キロあった体重は77キロまで落ちた。鍛えぬいた筋肉は破壊され、体にはいまだダメージが残っている。それでも、前向きになれる材料はあるようだ。
「胃が小さくなったせいか食事の量が減りました。そのおかげで、これまで太りすぎた分の体重が削れそう。今はぜい肉が落ちて少し軽くなっているんです。その分を筋肉としてまた付けられれば。普段、体を診てくれる人からは元に戻るまで1、2か月かかると言われているけど、より俊敏に動けるように備えたい」と話し、へこんだ腹をさすった。
切れ味を取り戻すまでにはまだまだ時間がかかりそうだが、直線をつんざくシャープな伸び脚が松尾の生命線。焦らずにじっくりとコンディションを積み上げて本調子まで上げていく。(netkeirin特派員)