2024/05/06(月) 17:00 0 26
東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今週の好プレーは吉田拓矢がGIレースでリベンジした渾身の仕掛けをお届けします。前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
令和6年能登半島地震復興支援競輪の大阪・関西万博協賛「第78回日本選手権競輪(GI)」は5月5日、いわき平競輪場で決勝が行われた。11Rに関東勢が5人進出。その中には吉田拓矢(28歳・茨城=107期)の名前があった。
昨年8月西武園競輪「オールスター競輪(GI)」の決勝で、関東ラインのために奮闘したものの結果的に暴走の失格となり、長い欠場期間に入ってしまった。「みんなはGIを走っているのに…」。あっせん停止の時間に沈み込んだ。
復帰してすぐの大復活が期待されたものの、どこかチグハグで失格もあるなど、波に乗り切れなかった。このシリーズは泥臭く、準決に勝ち上がると、付き合いの長い坂井洋(29歳・栃木=115期)の後ろで脚をため、直線2着に伸びて決勝進出を決めた。
「GIの借りはGIでしか返せない」
この決勝で活躍することが、西武園での失格の傷を埋めることになる。緊張のレースだった。
自分の力を出し尽くす仕掛けへという、判断。勝つことこそが、あの大舞台での失格の払拭への道とも思われたが、ラインで戦う姿を見せることが、ファンに届けるべきものだった。渾身の仕掛けに★4つ。
吉田の番手で優勝を手にした平原康多(41歳・埼玉=87期)は「一緒に苦しい思いをしてきた。これからも助け合っていきたいです」とつぶやいた。容易な道ではない戦いに、真っ向からぶつかっていく男たちの姿があった。3番手の武藤龍生(33歳・埼玉=98期)も歯を食いしばって、自分のできることを…と戦い抜いていた。武藤はさらに脚をつけて、この先へと向かう。
すごいで賞=★★★★☆(星4つ)