2021/07/07(水) 16:30 0 0
鈴木謙太郎と言えばダッシュを武器にカマシ捲りで活躍し、2度のGI決勝の舞台を経験している格上の自力選手だ。しかし、今年に入るとスランプに陥り成績が急降下。競走得点も100点台を切っている現状だ。
「3月が一番の底でした。何もしてもダメ。全く自転車が進まないし、先行すらさせてもらえなかった。このままやめようかなって思ったこともあったぐらい」と振り返る。
「5月の地元戦で武田(豊樹)さんの前を回った。そこでバックを取ろうと思って本当にバックを取れた。そこでまだやれると思って気持ちも入りましたね」と話す。
さらに「一番は前回の久留米記念(中野カップレース)かな。ヨシタク(吉田拓矢)にセッティングを出してもらったらそれがハマった感じ。今の時代で先行している選手のセッティングはやっぱり合っている。自分のセッティングは古かったです」とここでキッカケを掴んだようだ。「久留米は後半2日でピンピン。今年初勝利ってこともあってめちゃくちゃ嬉しかった」と勝利の味を思い出していた。
最後に「やっと光りが見えてきました」と嬉しそうな顔で話した鈴木。底力発揮ならV争いだって十分あり得る。(アオケイ・石濱記者)