廣木まこのホーム先行に乗った野口は、バック前から番手まくりを敢行した。スピードもなかなかのもので押し切るかと思われたが、鈴木美教の突き抜けに屈し2着となった。ただ、近況の野口からすれば、タテに車を持ち出しただけでも大きな前進だった。

「2月の小倉の後に体調を崩して4日間ほど寝込んだんです。インフルエンザのときよりもきつくって。体重も4キロ落ちた。筋力も落ちたしそこからは、ずっと良くなかったんですよ」

　これだけの強豪が集まる中、実際にまくりで結果を挙げた。「初日は風も吹いていなかったし、自力が出せそうだなって。そういう気持ちになっただけでも。この調子で決勝まで行ければいいですね」

　2日目の12R準決勝Aは児玉碧衣や尾方真生、そして石井貴子に日野未来と豪華メンバーかつ積極タイプが目白押し。さすがにまくりは厳しいが、タテ脚を土台としたシャープな差し脚で内、外を縫って連下争いに介入してきそうだ。(netkeirin特派員)