年齢を重ねても奥井の先行力はまったく色あせない。42歳を迎えた今なお、各地で長い距離を踏み続けてバック数も20本を優に超えている。そんな勢いそのままに久留米バンクにやってきた。だが、直前の四日市では強い衝撃を受けたという。

「決勝の坂口(楓華)さんが強くって。スピードの違いを肌で感じましたね。特にヨコを通るときの回転の音は久々に味わった感じでした」

　3月に取手「ガールズコレクション」を制し今節最上の点数を有するなど今、ガールズ戦線でもっともノッている坂口のパワーに、力の違いを見せ付けられた。

「やっぱ、強かったし色々と考えさせられましたね。色んなギアで練習をしてみたり、回転に力を入れたり、いろいろ対策をして今回へ向けてやってきました」

　猛練習を課したおかげで「しばらくぶりに状態がいい」と脚に刺激が入ったようだ。初日10Rは尾崎睦や飯田風音ら強豪が揃うが奥井らしい力のこもったレースで魅せてくれるはずだ。(netkeirin特派員)