ーー今回、デキが良さそうです。身体も一回り大きくなりましたよね。

太田選手「状態はええっすね。3ヶ月前くらいからトレーニングして意図的に身体を大きくしてます。今、乗っているフレームが重い。これでも踏みこなせてない。ずっと重く感じる。最近の競輪は高い出力で長い時間という風潮になってきたから、こういうフレームを乗りこなさないと上のクラスでは戦えないです…まだ完成形ではないですが。」

ーー仕掛けが早くなり、力を出し切ってレース後に倒れることが多くなったような。

太田選手「レース展開によりけりです。今は出し切れる自信があるからそうなっています。でもこんなレース4日間続けたら、熱が出て本当にぶっ倒れる(笑)。」

ーー決勝メンバーには中四国勢が5人。小倉選手が音頭を取って並びを決められたのだとか。

太田選手「小倉さんが言うように、僕が番手を回ると競り込まれる可能性が出てくるし、池田さんが5番手で勝負圏外になってしまう。僕も自力でやりたいし、みんなにチャンスがあるこの並びがいいと思う。小倉さんからは『二段駆けとかしょうもないこと考えるなよ。自分が獲りに行け』と言われた。自分の力を振り絞って全力で走ります。」

　2年振りの地元記念奪取に向けて『天才』が動き出す。(アオケイ・梅田浩行記者)