昨年10月第1回松戸「オールガールズクラシック(GI)」の覇者、佐藤水菜はパリ五輪を8月に控えてることで名前が無いのは寂しいですが、ナショナル組が居ないのは他の42名にとっては大チャンス。12月29日の静岡ガールズグランプリ出場の一人目が決まる注目の大会。今年は久留米のオーソドックスな400バンク。

持ち前のスピードで坂口楓華が優勝の一番手か

　優勝の一番手は京都から愛知は豊橋に移り、さらにパワーアップした坂口楓華(愛知)。二度目のグランプリ(立川)は脚を余したまま見せ場も作れず5着に終わったことが発奮材料に成ったのか、全て自力(捲り)で3月までは「ウィナーズカップ(GII)」のガールズコレクションを含め、7回の優勝が現在の調子で賞金レースは独走中。力の源はオンラインで市田佳寿浩氏の細やかなアドバイスの成果、内に包まれなければ現段階では持ち前のスピードでVの一番手。

　次ぐのは昨年大ブレークした久米詩(静岡)。ナショナルチームにこそ属さなくても伊豆のベロドロームで科学的練習してるのが今年の成績。最大の長所は前々に攻める積極性に勘を働かせた位置取り。安定性ならガールズ輪界No.1、特選シードのアドバンテージを活かし決勝に駒を進めれば今年のグランプリは静岡で開催されることもあり気合は最高潮。

　 豊富な自転車経験を生かし、昨年のグランプリ出場を射止めた吉川美穂(和歌山)。誰よりもファンから車券を購入されてることを意識してからか、勝敗に関係なく必ずアクションを起こす積極性が取手コレクションの2着。3連対には絶対入れたい紀井の女傑。

ガールズ2期生としてデビュー。ここまで、陽の当たる道を歩いて来た石井寛子(東京)の存在感はガールズ1、今年は特に順調でそれも積極性を増してるのは驚異。久留米バンクは好走歴多く優勝しか狙ってないのでは。

　今年は持病の腰痛に苦しみ、コレクションの前は腸炎に悩まされ1ヶ月欠場があった地元のヒロイン児玉碧衣(福岡)。別府の普通開催・コレクションの惨敗からどこまで立ち直ってるか。ここ久留米はここまで育ててくれたホームバンク。早くからこの大会だけはと気合入れてたのが、間に合うかに成れば疑問符が付くも。そこはここまでガールズケイリンを引っ張って来たプライドに執念で獲って欲しいと願ってるのは全国のファン。

　尾方真生・小林優香の地元強豪ももちろん狙ってるし、今年の快進撃にここ一番の勝負強さに定評ある小林莉子(東京)。コレクションの消極プレーを反省してた土佐の元気娘、山原さくらは小倉・久留米の福岡バンクでは無類の強さを発揮して居り、要は攻める勇気。同じことが当てはまるのは柳原真緒(福井)。そしてもう一人、久留米には頻繁に来て整体・練習で完全に一皮むけた日野未来(奈良)は自力に決めて旋風を巻き起こして居り、準地元で大輪の花を咲かせる楽しみ。

【車券攻略法】先日の走りを見て調子を見極めろ！

　車券攻略法としては、ガールズは御存知の通りコメントはあっても自力の中には先行よりも捲りが主で、自在と言っても粘ったところで当たるわけには行かず、結局は脚の問題になるので、初日は前回までの動き、そして調子で狙いを決めるしか。2日目は初日の走り、3日目は2日間の走りを参考にする確かな眼が必要に。あくまでも自力を貫く選手はハロンタイムに注目。そして追い込みに徹し、それも前々に攻める選手の連絡み、それが点数持たない人気薄なら思わぬ高配当をゲットすることに。私は自信があるので『コンドル』紙を参考にして貰えれば負けないかと。