2021/07/03(土) 21:00 3 10
検車場の椅子にどっしりと腰掛け「お前たち、どうするん?」と問いただす小倉竜二はまさに、マフィアのボスのようなド迫力。
準決勝を終えて一息ついた小倉は太田竜馬、小川真太郎とすぐに決勝戦の打ち合わせをはじめ、その後、数メートル先で写真撮影をしていた池田憲昭を「おい、はよこい、ノリスケ!」と呼び寄せ、みんなが見ている前で『話し合い』をはじめた。
小倉「乗りすぎたな。(中四国)5人は並べんわ。太田が(町田太我の)番手ならみんな喜んで狙ってくるぞ。徳島3人と町田ー池田で分かれるのが一番やと思うんやけど、ええか、池田? 競輪に4番手、5番手はないけん。(町田の番手を)回れ。」
池田「いや、小倉さん、普通に4番手とか5番手回るじゃないですか(笑)。僕はまとまるならまとまるでいいですよ?」
小倉「ちょっとは売り上げのことも考えろ。5人並んで競られるか競られんか分からん太田が番手なら、お客さんはみんな手を出しにくいやろ。分かれた方が絶対おもろい。購買意欲をそそる別線勝負や。」
池田「分かりました。それなら別で。(太田に向かって)今度どっかのFIで『あのとき付かんかったから行きません』とか言うなよ。頼むぞ。」
小倉「太田と真太郎もそれでええな? あいつら2人と徳島3人で別や。」
太田「はい。僕はそれでいいです。」
小川「同じく。よろしくお願いします。で、町田ー池田さんと別っていうのは決まったけど、僕たちの並びはどうします? 僕的には太田じゃなくて小倉さんが一番前っていうのもアリだと思うんですけど、どうっすか?」
小倉「それもええな。そうしよか? 小倉ー太田ー小川で二段駆けしよ。」
小川「(笑)。しゃーっす!」
本物のお笑い芸人より面白い(?)『小松島劇場』はこんな感じで幕を閉じ、結局、地元トリオは太田ー小川ー小倉の普通の並びで、町田には池田の別線勝負でまるくおさまった。
最後に、小川が作戦会議の輪から少し離れたところにいた町田に「今日までお世話になりました」と丁寧にお辞儀をしていたのが可愛らしくて可笑しかった。(アオケイ・長谷川記者)