2024/04/15(月) 17:00 0 0
競輪場に姿を現しメンバー表を眺めた花村は「げっ、前おらんの? 自力かあ」と天を仰いだ。花村と言えば、年齢を重ねても長らくラインの先頭で戦い続けたファイターで、初日から自力選手として番組を組まれることも多い。
しかし、最近は自力の決まり手が減り「差し11本」の数字が示すように、目標を配置されることが増え、自分で動いたとしても自力の決まり手やバックを付けないような遅めの仕掛けに出ている。
「今は3分の1が目標いて、3分の2が自力って感じ。54歳で自力はきついですよ。それも新人が相手とかになるとどうにもならない」とボヤいたが、メンバー表を眺めているうちに「これ、中団取れるかな。もしかしたらチャンスがあるかも…」と横にいた古田義明につぶやき、目が輝きだした。
ここは123期のルーキー、成海大聖と吉川誠との3分戦とあって「初日から新人相手にやられるなんてよくあることだし、初日からスカっとまくるとかはなかなか無いよ。でもチャンスが少しでもあるなら頑張りますよ!」と全力勝負を誓った。(netkeirin特派員)