2024/04/15(月) 11:00 0 2
7レースは伊藤慶太郎-柿澤大貴の3番手。伊藤がまくって3車で出切ると、3番手から怒涛の勢いで突き抜けた。自力のスピードを借りながら直線を突っ込むレースは得意とするところで、まさに本領発揮の渋い運びだった。
志村は2005年にデビューし今年、選手生活19年目を迎えた花の90期生。仲間には新田祐大、浅井康太、稲川翔、北津留翼らそうそうたるメンバーが揃っている。濃厚な面々に囲まれ、ここまでコツコツと選手生活を続けてきたが、胸を張れることもある。
「オレ、S級に上がったのが北津留の次に早かったんですよ。確か9か月で上がったと思う。その後にたぶん(坂本)亮馬だったかな。浅井とか新田やイナショーはS級に上がるまでが結構、遅かったんですよ。あんなメンバーの中で自分もよくやっていますよ(笑)」
今でこそラインを固める番人役として持ち場を守っているが、かつては無手勝流の総力戦で場を荒らし、S級上位に君臨していた実力者だ。今年6月には41歳を迎えるが、モチベーションは高く、老け込むつもりは微塵もない。
「イナショー、浅井、新田、(松岡)貴久、亮馬、北津留とか特別の決勝に乗っている同期は多い。オレは乗っていないけど、18年間、一度もA級に落ちる事無くS級にいる事は少しだけ胸を張れる。あと2年頑張ってS級連続20年が目標です。落ちそうで落ちない低空飛行S級選手としてしがみつきます(笑)」
若い頃は自在型として戦っておりレースを読むセンスに長けており、またスタート取りの速さに定評があるため、追込選手としての値打ちは高い。それに2日目の伸びを見るかぎり、一瞬のキレ味もさび付いておらず、まだまだS級でもお呼びがかかりそうだ。(netkeirin特派員)