2024/04/04(木) 10:00 0 6
川崎競輪場で4日から開催する「桜花賞・海老澤清杯(GIII)」。小田原と平塚競輪場で場立ち予想屋として活躍している「大津昌広」が今シリーズの展望を紹介します。
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netkeirinをご覧の皆さん、小田原と平塚競輪場で場立ちの競輪コンサルタントをしている大津昌広ことあきちゃんです。
日頃から予想の調子が良い時はもちろん、悪い時にも変わらずにご愛顧頂き本当に感謝しています。これからもファンの方に1レースでも多く貢献出来る事を目指して、頑張って行きたいと思います。
4〜7日までの4日間、川崎競輪で「桜花賞・海老澤清杯(GIII)」が開催されます。今年の1月にも昨年度分として「桜花賞・海老澤清杯(GIII)」が行われたのですが、今回はその名の通りに、満開の桜が咲き誇る中での開催になりそうです。
残念ながら怪我の影響で松浦悠士選手は欠場になってしまいましたが、参加するS班の新山響平選手、佐藤慎太郎選手、眞杉匠選手、山口拳矢選手、古性優作選手と地元記念5連覇を目指す郡司浩平選手を軸に、4日間白熱した走りに期待したいと思います。
今回競輪界トップのS班から5人の選手が参加していますが、今や完全にトップ選手の仲間入りをして、S班の新山選手とも互角以上に戦える北井佑季選手を筆頭に、近況10連勝と絶好調の波に乗る南関東・岩本俊介選手や、近況著しく伸び盛りの青野将大選手など、脇を固める選手層の厚さを考えると、やはり優勝候補の筆頭は地元のトップ郡司選手になると思います。
今年は、1月の川崎記念(桜花賞・海老澤清杯)を制した勢いそのままに、2月の「全日本選抜競輪(GI)」を北井選手の番手から勝ち取り、1番乗りでKEIRINグランプリ出場と、来年からのS班返り咲きを見事に決めてくれました。今回は地元記念の5連覇がかかっているけれど、本人はその事を意識するよりも目の前のレースを集中して、しっかりといい走りをしたいと言っているように、今年前半の結果に慢心することなく、地元ファンの期待に応える走りを魅せてくれると思います。
郡司選手の5連覇を阻む立場のS班5人の選手ですが、新山選手と山口選手が、昨年の良い時期の勢いがないことと、眞杉選手が「ウィナーズカップ(GII)」からの落車明けだと言うことを考えると、やはりその最右翼は今の競輪界で総合力No.1の古性選手になると思います。
先日の松山記念(金亀杯争覇戦)決勝では、マイペースで先行する北井選手の番手に、打鐘6番手からカマし気味に仕掛けて追い上げ、番手の和田真久留選手をアウトから1発でキメて、最後逃げる北井選手を差し切って優勝したレースは、改めて古性選手の凄さと、勝ちにこだわる強い気持ちを感じさせてくれました。
当然のことながら競輪に絶対と言うことはないので、郡司選手と古性選手以外にも、残るS班選手たちや底力有る嘉永泰斗選手や浅井康太選手辺りも、決勝まで勝ち上がってくれば展開次第で、チャンスは十分有ると思います。
個人的には、大好きな慎太郎選手に勝ち上がって貰って、決勝の前日に「このメンバーなら俺が本命でしょ!」くらいのコメントを出して盛り上げて欲しいなー。
最後になりますが、先日の「全日本選抜競輪(GI)」で、郡司選手を久しぶりのGI制覇に導いたのは、紛れもなく決勝まで無傷の3連勝でGI初優出を果たした北井選手の走りがあったからこそです。1月の「桜花賞・海老澤清杯(GIII)」で北井選手は、準決勝でまさかの5着に沈み、悔しい思いをしている。
今回はキッチリ決勝まで勝ち上がって、決勝では郡司選手を勝たせる為だけの走りではなく、最後のゴール線で郡司選手が目一杯差しに行っても、交わせるかどうかの勝負になるくらいの自力をファンの前で魅せてもらいたい。