2024/03/24(日) 18:45 0 42
取手競輪「第8回ウィナーズカップ(GII)」は24日、最終日を迎えた。一昨年22年KEIRINグランプリ(平塚)以来のビッグレース優勝、大会制覇は5年ぶり2度目となった脇本雄太に話を聞いた。
脇本は開口一番、感謝の思いを口にした。
「窓場君と古性君、後輩の二人が凄く良い動きをしてくれて。本当に感謝しかないです。番手回りでの一戦、途中まで緊張してどうしたら良いか自分でも分からなかったけど、スタートの位置取りが決まってからはやるべきことに集中はできたのかなと。前受けからというプランで、僕自身スタートに余裕がない中で古性君が凄く速かった。北井君がどのタイミングで来るかは、窓場君が油断せずに見てくれていると思ったし、自分は窓場君の後輪に集中していた」とラインに全幅の信頼を寄せての一戦だった。
打鐘手前から勝負に出た北井との併走について「当たられたらしっかり返そうと思っていたし、その辺りは我慢しきれたと思う。併走が長引いて伊藤君がカマした所は、被っていたのもあったし、慌てずにしっかり対処してからと。(最終バックで伊藤が出切り北井をドカした動きは)自分の中では不慣れな動きでしたが、ヨコに並ばれた時の対処の仕方はしっかり経験として積んでいきたい。バックでのスイッチは勘というか、感性で動いた感じ。前を抜けるか心配だったけど、4コーナーを回ってから直線勝負できるなと」とレースをふり返る。
これまで幾度も『大黒柱』として近畿地区の先頭でラインを引っ張ってきた脇本。
「今開催は本当にラインの力に助けられた。自分はまだ不調の中での戦いだったけど、ラインの力があれば優勝できるんだなと思えたレースでした」と喜びを噛み締めると「ダービーに向けて、しっかり体を調整して戦いたい」とすでに視線は次なるビッグレースへと向いていた。(アオケイ・八角記者)