2024/03/19(火) 17:45 0 28
S級S班は9名全員が参戦で、2600万円の優勝賞金は、GIIと言えども、ちょっと前のGI優勝の賞金と同レベル。グランプリ出場に向けて、この高額賞金の積み重ねは大切だ。選考基準のアヤで、全日本選抜を優勝した郡司浩平、平原康多、浅井康太、守澤太志は不在だが、ビッグネームは揃った。
安定感ピカイチなのは古性優作。松山記念の、あの芸術的な追い上げは古性優作にしかできない芸当。技術、状況判断、行くべき勇気と完璧だった。松山記念の初日は逆並びだったが、基本は脇本雄太の番手だろう。
その脇本雄太も手足の痺れ、腰痛、落車などに悩まされているが、完全に消しとはいかない。まずは、初日の動きを見てからになるだろう。
この大会に強いのは松浦悠士と清水裕友。過去4年、この2人で2回ずつ優勝。
清水裕友は、年始めから飛ばしており、走りもグレードアップ。松浦悠士もグランプリ覇者として直前の玉野記念で優勝。犬伏湧也や取鳥雄吾もいて、地区的な厚味は一番ある。
南関は総大将の郡司浩平が不在だが、北井佑季は、タイトルに最も近い男と言われている。練習量は日本一と呼ばれ、深谷知広とのタッグも人気になる。このクラスでも、2周突っ張り、押し切れるのは北井佑季だけと言っても過言では無い。
深谷知広は、淡泊な走りが完全になくなり、パワーだけでなく、気持ちの強さを全面に出す様になった。
北日本は、エース新田祐大の不在が痛い。新山響平に続く、若手機動型もなかなか出てこない。山崎芳仁、小松崎大地、飯野祐太と平均年齢も高く、続く坂本貴史も35才の中堅レーサーである。
これでは佐藤慎太郎も不利な戦いになるが、東日本と言うくくりで、S班の特権として北井佑季や深谷知広と一緒のケースもあるだろう。
関東は地元地区の開催だが眞杉匠の復調度が問題。練習中の落車で鎖骨を折り、ベストの状態には戻っていない。
御大・武田豊樹が平原康多不在の部分も精神的な支柱になる。穴で面白いのは佐々木悠葵で、クレバーな走りができる。坂井洋や小林泰正も準決までは勝ち上がるだろう。あとは、超ユニークな地元吉田有希にも注目したい。
中部は山口拳矢が引っ張るが、戦力不足は否めない。近畿は寺崎浩平のデキもカギになる。
九州は嘉永泰斗の仕上がり次第だが、北津留翼、荒井崇博、中川誠一郎と個性派レーサーばかりだ。
最終日に一発勝負のガールズケイリンコレクションが行われる。ガールズケイリンもGIレースが創設され、これが最後のコレクションになるが、優勝賞金は270万円。メンバーは児玉碧衣、石井寛子、久米詩、坂口楓華、吉川美穂、山原さくら、柳原真緒。全員が自力選手であるが、こう言ったメンバーなら石井寛子の上手さが出るのか。実績では児玉碧衣だが、近況、体調を崩してから良くない。どうあれ、ハイレベルの戦いで、誰が勝ってもおかしくない。
※山口拳矢選手は欠場となりました(3/20追記)