2021/06/30(水) 10:30 0 0
いわき平競輪場では30日、「夕刊フジ杯(FI)」の最終日が開催される。S級決勝に勝ち上がった各選手に話を聞いた。
並びは、黒沢征治-神山拓弥の関東2車、山下一輝-岩津裕介-三宅達也-高原仁志の中四国4車、鈴木裕が単騎となった。
追い込み選手4人で結束する中四国勢の並びに、岩津は
「キック(鈴木裕)が強いし、それに付けるとか色々と選択肢はあったが、普段からラインを組んでいる4人で連係した方がいいだろうと。4人ならできる事の幅も広がるし、弱くても束になれば何とかなるかも知れないしね」。
一番前の山下は、準決勝では久米康平の番手を三宅に譲ってもらった格好での1着。 「普通なら自分が3番手の番組だが、それを回してもらって。恩を返せるように、総力戦で何でもやります」。
レース後に挨拶する山下に「伸び盛りの選手だから。自分はこれから落ちていくだけ。おんぶに抱っこだから」と、気遣いさせまいとする三宅の人柄に感銘。4番手を固める高原はラインを大事にする選手だし、この並びには納得。
これだけなら山下の先行とも思えるが、相手は本格先行の黒沢。しかも、「後ろに迷惑をかけてしまい…」と2日間を反省しきり。
特に準決勝は、神山拓弥を連れて最終バックでも大きく口が空いての捲り追い込み。神山もフラストレーションが溜まっていた様子だし、同じ失敗はできないはず。「たまたま、展開が良くて」と、淡々としていても鈴木の状態が一番良くも思えるし、面白い決勝戦だ。(アオケイ・市川記者)