2021/06/30(水) 10:30 0 2
7月1日から前橋競輪場で「報知新聞社杯」が行われる。S級レース出場の注目選手や見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。
特別競輪でも十分通用する能力がある根田空史。ただ、器用さがなく、気持ちの優しさもあるから、現状の成績で甘んじている。誰もが根田の「先行力」は恐怖だと思っているし、ある意味、上から目線で飲んで掛かる様になると根田の魅力は増してくる。今節はF1の7車だし、後方になっても一気の巻き返しが届くとみたい。
番手は南関同士の白戸淳太郎。このバンクで桐山敬太郎を目標に、F1優勝の実績もあるし、地味だが離れないとみたい。もちろん、番手回りは得意と言えないが、同県の染谷幸喜と一緒なら根田は番手を回る。特選なら前を庇っても決勝ならシビアに番手捲りだろう。
近畿ラインも侮れない。石塚輪太郎の機動力に乗って鷲田佳史の差し切りも十分だ。近畿のマーカーとしての序列は低いが、いわき平記念でGIIIを優勝したのは事実。裏メンバーのGIIIだが、地元の万博協賛記念でも決勝に進出している。
関東ラインの中心は吉澤純平だが、練習中のアキレス腱断裂で、今シリーズも間に合わなかった。地元の大将の金子真也だが吉澤の他に、関東の機動型の池田勇人も欠場になってしまったのは痛い。タイトルホルダーだが、そんな事を感じさせないのも金子の人柄だ。
北日本のS1は斉藤登志信と内藤宣彦だが、有力な機動型が不在で、空いている3番手になりそう。2班で目に付く名前は阿部大樹と隅田洋介だったが、隅田は負傷欠場。吉田茂生は福井GIIIで柴崎淳の優勝に貢献しており、一発を秘める存在だ。