2024/02/27(火) 09:45 0 16
準決は初連係の寺崎浩平と呼吸を合わせてワンツー。しかも1着をゲットとあっては気分もいい。気持ちよく勝ち上がり、12R終了後には記者団のもとへ現れ「決勝も寺崎君の番手へ」とコメントを出そうしたが、思わぬところから待ったがかかった。
初日特選で寺崎浩平をマークした和田健太郎が突如として「競りでも寺崎君へ」とコメントしたからだ。驚きを隠せぬ皿屋は「周りと相談してきます…」と話して控え室へと消えた。しばし考えた末に出した結論は「(寺崎の番手を)引いたらダメでしょう」と中近スジを強調し、競りを受けて立つことにした。確かに準決の流れも踏まえ、皿屋が譲る理由はない。
だが、皿屋はこれまで自力を主体として戦ってきており、競っているシーンは印象になく「流れで併走とかはあってもジカで来られるのは初めて」と苦笑いしたが、それでも「できない、できないじゃダメ。人の後ろを回る以上は今後も増えるわけだから」と覚悟を決めた。
ただ、ひとつだけ「あ、プロテクターを持ってきていないんです。どうしよう。小野(大介)さんに借りましょうかね…」と不安そうだった。入魂の思いで寺崎のスーパーダッシュに食い下がり、新たな境地を切り開く。(netkeirin特派員)