2025/12/02(火) 20:05 0 2
残念グランプリのS班4名が集結し、ある意味“豪華版”となった。新山響平、清水裕友、犬伏湧也、松浦悠士ーーいずれも来年のリベンジに期待が掛かる顔ぶれだ。例年、九州の記念は“九州祭り”の色合いが濃いが、今回は勢力図が少々違う。
厚みで勝るのは中四国ライン。中心に据えたいのは、犬伏湧也の番手が指定席となりつつある松本貴治だ。小倉競輪祭は絶好調で、決勝でも果敢に先行。普段は捲り主体ながら、自然と体が動いたあの積極策には魅力があった。来年のS班入りへ大きく前進したと言える。
勝ち上がりでは犬伏-松浦悠士、犬伏-清水裕友といった組み合わせも想定できる。
清水は競輪祭の途中でS班脱落が決まったが、気持ちを切らさず走り切った姿が印象的。
松浦は落車に泣かされた一年だったが、競輪祭では全盛期を思わせる鋭さもあった。
新山は今後も“ブレない先行”を貫くだろうし、慎太郎先生の人気も健在だ。
地元は山崎賢人-荒井崇博-井上昌己。荒井は競輪祭でGI制覇こそ届かなかったが、大胆な性格ゆえ気落ちはなさそう。
山崎は競技こそ成績を残しているが、競輪ではやや精彩を欠いている点が課題。
若手では山崎歩夢、渡邉雅也、小川三士郎が面白い。さらに佐々木悠葵、坂井洋、根田空史、中川誠一郎、神山拓弥、佐藤友和、稲川翔、和田圭、北津留翼と、実力者も幅広く揃った。
初日特選の想定の並びは、中四国勢が4人いるので別線か。犬伏湧也-松本貴治の四国コンビと、清水裕友-松浦悠士の中国コンビは割り切って走ると読む。北日本は新山響平-佐藤慎太郎。3番手があれば佐々木龍も無理に勝負はしないだろう。荒井崇博は小倉競輪祭の決勝を踏まえれば、松本の後ろで3番手になるのか。村上博幸は近畿単騎で、決めずに走るとみるが、前検日のコメント次第で変わる余地はある。
