2024/02/11(日) 19:15 0 7
岐阜競輪「読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)」は11日、3日目を開催。8R特選を走った平原康多に話を聞いた。
2日目の二次予選は同県の森田優弥をマーク。中へと潜り際どいコースをたどったものの踏み場が空かずに着外となり勝ち上がりを逃してしまった。気持ちを切り替え挑んだここは坂井洋の出足にピタリと対応して寸前差しを決めた。「洋君の得意パターンでしたね。余裕が無い中ワンツーで良かった」と仕切り直しでき胸をなでおろした。
昨年は重なる落車禍に見舞われ、長らく君臨してきたS級S班の座から陥落し、今年は新たな意欲を胸に抱き日々、挑んでいる。「一戦ごとにやるだけですよ」と普段から自然体だが「(二次予選は)狭いコースを入っていけた。戦う気持ちが戻ってきた感じがある」と、これまでなら落車を意識し躊躇した展開でも、体が自然と反応した。そんなひとつのプレーに上向きの予感があると本人は自覚している。
「トレーニングで脚力を戻す段階まできた。今は踏んだときの痛みのリミッターがカットされている。以前なら森田や洋君の後ろはビリビリしましたから」。焦らず徐々にピッチを取り戻していく。完全復活への扉が今、開こうとしている。(netkeirin特派員)