2024/02/11(日) 19:00 0 42
岐阜競輪「読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)」は12日、最終日を迎える。12レースのS級決勝を走る浅井康太に話を聞いた。
決勝のメンバーが決まり、他の8人の並びは、すぐに分かった。問題は浅井康太が新山響平に付けるか、単騎で走るかだけ。新管理棟は広く、選手にも好評だが、我々の取材スペースも大きく確保されている。
ただ、ローラー台と、検車場は取材NGゾーンで、クールダウンしている浅井康太をずっと待っていた。そこに5時過ぎに浅井康太が現れ「新山君の番手です。僕から行くのもおかしいし、彼の方からどうしますかとローラー台のところに来てくれました。単騎でやるより、ラインが出来た方が戦いやすいし、付いて下さいとの事でした。その強い気持ちを聞いて、自分の中では8割、番手と決めました。ただ、周りの意見も聞きたいし、ヤマコウさんや、先輩方にも相談して、付いた方が良いとアドバイスを受け、最後は自分の意志で決めたのが、今回の経緯です」。
その後は、数々のジョークも飛び出し「三重と青森と言っても、日本は狭いし、車で数時間の距離(笑)。中部が少ない状況だし、色々な判断をしないといけないと思っていた。それが準決の深谷君だし、決勝の新山君。彼らに付く事により、自分にも必ずプラスになると思うので。若手に直接言うと、パワハラと言われる時代だし、それはコラムを通じて伝えています(大笑い)」。
とにかく今は言葉を選んでいかないと誤解を生じたり、叩かれる時代。選手の言葉とニュアンスが違うと、我々も選手に迷惑を掛ける。嫌な時代になったけど、本音ベースで語ってくれる浅井康太には好感がもてた。最後に「2角手前の浅井コールは聞こえている」とのこと。(町田洋一)