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【中野カップレース予想】GI敗戦から巻き返しを図る清水裕友 九州勢は山田英明ら個性派が出走

2021/06/25(金) 09:30 0 4

26日より久留米競輪場中野カップレース(GIII・最終日6月29日)が行われる。主力選手の近況や、見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。

 開設72周年記念、第27回中野カップは由緒のある大会。競輪界のビッグネーム・中野浩一氏の名を冠したレースであるし、GIと同じ盛り上がりを見せてきた。今節のS級S班は清水裕友佐藤慎太郎が参戦。残念な事に平原康多は怪我の影響から欠場になってしまった。練習は再開している様で函館のサマーナイトからの復帰になりそう。

先週の高松宮記念杯から連戦となる清水裕友(撮影:島尻譲)

 もちろん、中心は清水裕友だ。高松宮記念杯の決勝では、盟友・松浦悠士の引っ張りで、お膳立てが揃ったが5着に破れている。本人のコメントは、こちらの記事で詳しく出ているので、それを参照して欲しい。前のスピードが落ちてからの番手捲りであったし、外の山崎賢人の勢いに負けた。結果的に宿口陽一の優勝に繋がったが、本人の「弱い、弱い」発言は、いつものお約束だった。今回は中4日だし軽めの調整だろう。普段通り、自分のタイミングで仕掛ける。

 番手は同県桑原大志だが、中四国で香川雄介渡部哲男との連係もある。佐藤慎太郎は今年前半は良くなかったが、日本選手権辺りから上向いている。連続してGIの決勝に乗っているのはS班の責任感と本人のプライドだろう。このまななら賞金でグランプリ出場が見えてくる。北日本の機動型は菅田壱道ぐらいだし、慎太郎にとっても平原欠場は痛い。東日本のくくりで連係実績のある岩本俊介野口裕史森田優弥、吉田拓弥との連係になる。

九州地区を代表する選手の山田英明。優勝に期待がかかる(撮影:島尻譲)

 常々、この大会は、九州の選手に勝って欲しいと中野浩一氏は公言している。その意味からも山田英明には期待が集まる。1番良い時に比べると、物足りない状況だが、九州の若手機動型も育ってきた。上手く噛み合えば、本気で特別競輪を獲れる選手なのは間違いない。

 中部近畿は稲川翔に魅力を感じるが野原雅也が欠場してしまった。新鋭・寺崎浩平稲毛健太との連係になるが、自ら位置を取って切り開くレースもありそう。その方がイナショーには魅力を感じる。

久留米をホームバンクとする野田源一大阪・関西万博協賛競輪は決勝で2着に入った

 地元は小倉所属の選手でなく、ホームの久留米のメンバーが中心。SIは野田源一坂本健太郎田中誠吉本卓仁林慶次郎と個性派揃い。単騎のゲンさん、田中誠再生道場など、当サイトのニュースの常連メンバーでもある。ベテラン紫原政文は師匠の冠レースだし、準決まで進みたい心境だろう。とにかく一次予選が大切になってくる。期の終わりだし、S級残留の為の勝負駆けの選手もいるし、この辺りを見つけると、思わぬ大穴車券をゲット出来る。

勝負駆けが期待できる仲野結音にも注目だ

 最終日にはチャレンジのレインボーファイナルが行われて、3着までの選手がA級2班に特別昇班するシステム。仲野結音だけが来期もチャレンジのままだし、この人が一番の勝負駆けの選手だ。同じナカノ姓と言うのも、何かの因縁かもしれない。(町田洋一)

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