2024/01/17(水) 09:45 0 2
前橋競輪「ウィンチケットミッドナイト競輪(FII)」は19日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
前期S級の選手が中心となるが、戦歴が一番良かったのは小原唯志。スケート繋がりで師匠が、あの武田豊樹だし、競輪の本質も分かっている。時たま、変幻自在の動きもやっているが、基本は、タテ攻撃が中心の自力選手。連係するのは同県同期の小林申太。小林申太自身も動けるので前後は流動的だが、格的にも小原唯志の前回りが自然。
地元、田村真広もA級では負けられないところ。小林申太は予選回りで、特選、準決と小原唯志とセットになりそう。年齢的に難しい時期になってきたが、ここが正念場だろう。他に地元からは矢内良和と瀧野勝太の名前がある。
北日本は佐々木省司が巧者ぶりを発揮。昨年は長年の蓄積疲労から、あまり良くなかったが、A級に落ちて一から出直し。森田康嗣、緑川修平が目標で厳しい戦いになるが、俊敏なコース取りでカバーしたい。
南関はダイナミックな加賀山淳に巴直也の連係策。加賀山淳は夏場を苦手にしているが、この時期は得意。持ち味のカマシ先行で後続を千切りたい。
遠征勢は中四国勢が強烈。橋本凌汰に立花成泰の岡山タッグも本線にとっては嫌な相手。成績の波が激しい久樹克門だが、徳島の強い選手達と、日々、一緒にトレーニングを積んでいる。
年末のガールズグランプリには出場できなかった奥井迪だが、全選手の憧れと言っても過言ではない。デビュー時から、一貫して徹底先行を貫くスタイル。この戦法では、大きなところを獲れないと悩んだ時期もあったが、ぶれないのも、奥井先生の魅力。軽いドームバンクも苦手意識はなく、シンプルにジャンから駆けて押し切るだろう。
次の評価が太田美穂。昨年は体調を崩した時期もあり、成績的にも本人にとっては不本意な1年。長い距離を踏むイメージもあったが、近況は捲りが武器になっている。奥井迪に付き合わず、自分のレースをやり、勝ちに拘るだろう。常にガールズ選手達の輪の中心にいて、笑顔が絶えない。
追加斡旋の高橋梨香は、レース巧者だし、自然と前々の位置を確保。先行の番手の確率も高く、ここから狙う手もある。どうあれ3連単には欠かせない選手だ。
中村由香里は1期生の功労者。ガールズケイリン全体のレベルが上がり、スピードレースになっているが、常に3着以内を目指している。位置取りは確かだし、奥井迪マークが理想だろう。
地元からは萩原瑞生が走り、確定板に載るのが目標だ。自力はないので、最終バックで3番手、4番手は確保していたい。