2024/01/11(木) 10:00 0 5
和歌山競輪場で1月11日に開催する「和歌山グランプリ(GIII)」。競輪歴約30年の夕刊フジ記者「秋田麻子」が今年今シリーズの展望と狙いたい選手を紹介します。
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昨年はGI、3Vで輪界を席巻した古性優作(大阪)が今年も地元地区の和歌山記念からのスタートだ。昨年は僚友・脇本雄太(福井)とのセット配分だった。初日特選ではまくりの脇本を追って2着。決勝は先行した脇本追走の流れ込みで2着と、きっちりワンツーこそ決めたが、脇本を抜けなかった。「(2023年は)年頭から脇本さんとの連係があって、脇本さんがどうしようもなく強くて。でもそこでつかんだ感覚を生かすことができた。それがなければ(GI、3Vなどの)結果はない」と昨年の和歌山記念を振り返る。
脇本のいない2024年の始動で昨年とは違う走りで手ごたえを得る。脇本が先の大宮記念(東日本発祥倉茂記念杯)で体調不良による途中欠場で、この先もやや不安な気配。昨年前半には「当分は僕が前回り」と脇本が言っていたが、負傷もあって状況が変わってきた。古性も今年はいつでも脇本の前を回れる準備をしておきたい。
SSは4人があっせんされていたが、新山響平(青森)と山口拳矢(岐阜)の2人が欠場し、古性と佐藤慎太郎(福島)の2人だけになった。佐藤は新山の番手があれば好展開が望めたが、雲行きが怪しくなった。追加配分の守澤太志(秋田)との連係でどうしのぐかが見ものだ。
地元勢で狙いたいのは石塚輪太郎(和歌山)。一時期はまくりばっかりだったが、現在は先行策が目立つ。初心に帰って積極的に走るようにしたら成績が上がったという。車券は石塚の番手を回る選手から狙いたい。
昨年、ナショナルチームから退き、競輪一本宣言をした寺崎浩平(福井)は世界で磨いたダッシュ力が魅力。欠場で約1ヶ月ぶりの実戦は少々気になるが、出てくる以上は万全に仕上げてくるはず。番手の選手が離れる一人旅車券は覚えておきたい。