2024/01/07(日) 18:45 0 25
大宮競輪場の「東日本発祥倉茂記念杯(GIII)」は7日、3日目を開催。12Rの準決勝に出場した平原康多、中田健太、稲垣裕之に話を聞いた。
準決勝12Rは、深谷知広、高橋晋也、取鳥雄吾の先行選手3人がそれぞれ意地を見せた白熱したレースとなった。
前を取った深谷はライン4車を生かすべく、ジャンから誰も出させないつもりだったという。しかし高橋、取鳥も深谷を突っ張らせないようにジャンを目掛けて加速。先頭に立とうとする3車が並走になった。
結果的には深谷が高橋とのモガき合いを制して主導権を握ったが、タイミングよく巻き返した取鳥が4角を先頭で通過。しかしその取鳥もわずかに末を欠いてしまい4着で、脚を溜めていた平原康多、中田健太、稲垣裕之が勝ち上がりに成功した。
平原は「深谷君は本当にすごい。自分が勝たなければいけない立場でああいう走りができる。深谷と新山(響平)はすごいです。また、踏み方が関東にはいないタイプ。ああいう踏み方ができる選手はそうそういないしやっぱり怪物だなって」。
また中田も「日本を代表する先行選手の深谷さんの偉大さを感じました」と脱帽。長らく近畿の屋台骨を支えてきた稲垣も「自力選手3人がすごかった。取鳥君もあそこで行くのはさすがです」と感慨深げに語った。勝ち上がりを逃した自力選手3人だが、力強い走りはファンと選手の心を打った。(netkeirin特派員)