2023/12/24(日) 19:15 0 6
熊本競輪界には「イケメン枠」というものがあり、ここ10年近くは松岡貴久がその位置を確固たるものとしていた。だが、松岡はもう39歳。来年には不惑を迎えるオジサンで、若作りはしているものの、さすがに「イケメン枠」で押し通すのには無理がある。今では嘉永泰斗や松本秀之介にその座を譲り「旧式イケメン枠」としてその名をとどめている。いわば相談役みたいなものだ。
閑話休題。レースは松本秀之介が理想的な会心ショットを決めると、松岡が松本を交して1着を手にした。2人はこれまで幾度もワンツーを決めてきたが、すべて松本が先着しており松岡はいつも差し損じていた。
それだけに松本は「初めて差された。痛い!」と痛恨の面持ちで感想を漏らすと、松岡は年甲斐もなく「うぇ〜〜い」と上機嫌。しかも、この1着で来年3月に取手で行われる「ウィナーズカップ(GII)」の特選シード権を取れそうな見込みで、それは気分がいい。松本は旧式イケメンの"顔圧"に屈し、仕方なしに「うぇ〜〜い」とやり返していた。(netkeirin特派員)