10年前の記者が思う、静岡のマーカーの序列は渡邉晴智、村本大輔、望月永悟の順。心臓病で今期で引退する松永晃典も前橋記念を獲っているが匂いが違う。新田康仁は自力選手だし、岡村潤もいるから、この辺りは別の機会に書く。

　望月永悟は「僕自身は記念を1個しか獲っていないから、たいした選手ではないですよ(笑)。松阪記念だったけど村上義弘さん相手に同期の松本一成さんがカマシを決めてくれた。今の若い子は、何をしたいか分からないから、必ず走る前に意思確認をする。逃げたいのか、捲りたいのか、先を見据えているのか、目の前のレースを勝ちたいだけなのか分からないからね。それが分かれば、こっちも腹をくくって心中できるし命も張れる。中団を取って、後ろを見て仕掛けないのが一番いけない。相手が格上でも、2角で行かないと先に繋がらない。最近、そう言うレースが多いよね」。

　一番上の子は就職したそうだが、下の子はまだ中学2年生とか。「だから、60歳まで現役でいないと！」。若い時はピリピリしていたが、丸くなったし、話していて長い年月も感じた。(町田洋一)