2023/12/21(木) 10:00 0 1
玉野競輪場で21日に初日を迎えた「ひろしまピースカップ(GIII)」。競馬と競輪の二刀流の予想を繰り広げる「倉本匠馬」が今シリーズの展望、バンクの特徴、そして注目選手を紹介します。
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「KEIRINグランプリ2023」の出場選手が決まり、いよいよ年末に向けてかなり気合いの入るシーズン。多くのSS班のメンバーが入れ替わり、来年からの上位路線はガラッとメンツが変わるが各選手の特徴を見極めてしっかりと対応していきたいところだ。さすがに今回はグランプリ前だと来季SS班の参戦はないが、調子の良いメンバーが揃っているのでハイレベルな連係に注目だ。
まずバンクの特徴としては1周が400mで直線は47.9mであり、他の競輪場と比べて円に近い形をしていることから、比較的クセがなく選手からしても走りやすいバンクと言われている。ただ、瀬戸内海のすぐ近くに隣接してることもあって、海風の影響をモロに受けやすくなっていることがポイントだ。
特に雨上がりには風が強くなるため、レースや気象条件を見ながら先行か番手有利かをしっかりと見極める必要性がありそうだ。
グランプリ出場を逃して来年からはSS班から降格することにはなったが、GIII路線ではさすがに実力上位。「オランダ王国友好杯(GIII)」、「九十九島賞争奪戦(GIII)」では決勝進出を逃したが、やや不完全燃焼の走りだった印象で10月以来の優勝という二文字が見えてきそうな出来。東日本勢はそこそこメンバーが揃っているので、守澤太志との巧みな連係にも期待できそう。
「オランダ王国友好杯(GIII)では、内藤秀久と即席コンビを組んで1年越しの大会連覇を達成。ケガの影響もあって、今年はなかなかいい結果を出せずにいたが、三谷竜生の進出を制しての抜群のタイミングでの捲りはさすがの現SS班といった内容だった。グランプリ出場を逃したのは残念だが、新田祐大との強力ラインでここも最後の最後に格を見せつけてほしい。
11月に小倉で行われた「朝日新聞社杯競輪祭(GI)」ではゴール寸前で交わされて惜しくも初タイトルを逃したが、あの展開で勝てなかったのは正直言って上位との差を見た印象。良い時と悪い時の差が激しいタイプだが、記念級のメンバー構成ならばポテンシャルは上位と言えるだろう。あの時の雪辱を果たす意味でも、今回は和田真久留との神奈川コンビで上位進出に期待したいところだ。
上記に主に優勝が期待できるSS班の新田と守澤、近況で勢いのある松井などかなりの注目が集まる選手を取り上げたが、それ以外の選手にもチャンスは十分にある。広島の選手でいうと町田太我 、大川龍二、池田良等のS1選手に注目。
開催地の岡山からは河端朋之がエントリーしており、いずれにせよ先行選手がかなり安定しているので中四国勢にはかなり注意が必要だ。また、南関東勢が昨年よりも決勝に数多く乗ってきそうな粒揃いのメンツなので、4日間地区にも注目して予想していきたい。