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【九十九島賞争奪戦】最高の結果に安心した東矢圭吾

2023/12/16(土) 20:30 0 9

佐世保競輪場の「九十九島賞争奪戦(GIII)」は16日、3日目を開催。10レースの準決勝に出走した東矢圭吾に話を聞いた。

「自分の仕事は出来ました」と話した東矢圭吾

 九州5人が結束した準決勝10R。先頭を走る東矢圭吾はかつてない緊張感を持っていただろう。号砲と同時に1番車の佐々木雄一、2番車の井上昌己、9番車の佐々木龍が飛び出すスタート合戦。

 佐々木雄が先頭で、井上が中団を確保したかと思われたが、佐々木雄が佐々木龍を迎え入れて、井上がレース後に「理想は前受け、次に中団。後ろだけは避けたかった」と振り返ったように、九州勢は大誤算の後ろ攻めになってしまった。

 レース後の東矢は「後ろ攻めになっちゃったと思ったけど、逆にやることがシンプルになった。突っ張られても、とにかく前に踏んで別線に脚を使わせる。そうすればラインで決められるって」と我を失っていなかった。予想通り、北井佑季に突っ張られたが、諦めることなく踏み続け北井の脚力を消耗させた。

 そこからは伊藤颯馬井上昌己が鋭い立ち回りで台頭し、結果的に東矢の後ろの4人で1着から4着までを独占した。

「とにかくラインから決勝に3人も乗せることが出来て良かった。自分の仕事は出来ました」

 東矢は満足そうに答えてくれた。GIIIの準決勝で5車の先頭を走り、包囲網を敷かれながらも自身の役割を全うした。

「これからも、どんどんこういう舞台で戦えるように頑張ります」

 いつの日か東矢の前を回る選手が出てきて、恵まれるケースもあるだろう。その時まで実直に任務を遂行し続ける。(netkeirin特派員)

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