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【オランダ王国友好杯】二次予選7Rを制した浅井康太「あの動きって、けっこう難しいんですよ」

2023/12/08(金) 16:45 0 9

別府競輪場の「オランダ王国友好杯(GIII)」は8日、2日目を開催。二次予選7Rを制した浅井康太に話を聞いた。

二次予選7Rを制した浅井康太

 最後バック過ぎの3角から4角までのプレーに注目する。レースは藤井侑吾を目標に得てラインは2車。最終バックでは、後方から巻き返した藤井が中団の松岡辰泰とスピードが合ってしまい手こずっていた。そして勝負の3角。藤井が最後の力を振り絞るもいっぱいと見るや、浅井は藤井の内に進路を取った。ここが勝負の分かれ目だった。

「あそこは待つところでした。外を回したら園田(匠)さんに(内の)コースを作ってしまうし(入られたら内から)アタられるリスクもあった。だから締めながら(園田の)コースをふさいで内へ入ったんです。もしも外を踏んだとしても、あの展開なら間に合わずに2、3着までだったでしょう。九州のコースをつぶしておけば着も良くなるし(今回は残れなかったが)侑吾もいい着に残れる可能性が高まると思った。あのあたりの判断が今回はうまくできたし、流れが見えていました」

 コース選びはわずかな判断ミスが大敗につながるため、どうしても慎重になってしまう。それでいて、ごく瞬間に大胆なジャッジを下さねばならないから余計に難しい。「(この日のコース取りは)これまで自分も追込選手にやられたことがあるし、何回も失敗していた」とこれまで難しさを痛感してきた。

 今回は過去の経験を糧として、自ら実践することができた。「あの動きって、けっこう難しいんですよ」と振り返っていたが、それはそうだろう。鋭い分析力と普段からきめ細やかなレース運びを徹底しているからこそ生まれた、絶妙な技だった。(netkeirin特派員)

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