先行・捲り・追い込み・マークと幅広い戦法を駆使してS級でも穴をあけていたが、今期のA級戦では思いのほか苦戦している。

「最近は東日本の斡旋ばかりで、前がいなかったり、先行一車の番組に入れられたりして、点数がどんどん下がってしまった。走った場所を遡っていくと、取手、青森、松戸、高松、前橋、弥彦…。広島の選手なのに地元地区に呼ばれることがほとんどなくて(苦笑)。番組のキツさ以外に、移動のキツさもかなりあって、しんどいですね」

　今岡本人は「脚はそこまで悪くないんですが…」と何度も言っていたが、一度狂った歯車はなかなか戻らず、気が付いたら今期の競走得点は91.05までダウン。来々期のS級点確保に微妙な状況となっている。

「西で上げて、東で下げて、点数が大ピンチ。調べたらちょうどボーダー付近で今回は勝負駆けですけど、キープ・キープと考えるのではなく、もっと上げるぞという気持ちで走りたい。初日から田村(大)君に行けるのも大きいし、こういうチャンスはきっちりモノにしたいですね」