初日のレース後に伊勢崎彰大が「来期は四半世紀振りのA級です」と言ったときに、あれ、どこかで聞いたことあるなと思ったら、5月の西武園で伊勢崎彰大『来々期は四半世紀振りのA級生活』という記事を書いていた…。あれから半年経って今年も残り1か月。A級降格間近の伊勢崎に改めて心境を聞いてみた。

「落ちるって決まったときはさすがにショックもあったけど、そこはしっかり受け入れました。こういう状況で下を向くか上を向くかで今後の人生が変わってくるし、もうダメだ〜って下を向いて終わっていった選手もたくさん見ている。若い頃なら自分もそうなっていたかもしれないけど、もういい歳だし、色んな経験もしてきた。競輪で輝ける場所はS級だけじゃないし、A級でもチャレンジでもいいレースをする人はいくらでもいる。選手をやっている以上は与えられたところで頑張るだけです！」

　更に今開催は「前半(A級戦)の1Rから5Rはいつも以上に真剣に見ているよ。この子、こういう走りするんだ、へーって。いろいろ勉強になるね(笑)」と来期へ向けて準備バッチリ。自身の状態についても「伸び感がだいぶ戻っている」と手応えを感じていたし、2日目以降のレースも期待したい。(アオケイ・長谷川記者)