アプリ限定 2023/12/26(火) 18:00 0 14
11月26日、朝日新聞社杯競輪祭終了後に「KEIRINグランプリ2023」の出場選手および2024年シーズン「S級S班」となる9名が発表された。新時代を創る9名のヒーローたちの2023年はどんな1年だったのだろうか? グランプリまでの道のりを振り返りながら、選手の印象に残っている「今年の1本」について話を聞いた。18日から26日まで全グランプリ戦士が毎日登場! 今回は古性優作編をお届けする。
初出場・初優勝を決めた「KEIRINグランプリ2021」から3年連続出場の古性優作。今年は2月の高知GI「全日本選抜」を制してグランプリへの切符を手にしたが、その後も躍進は止まらなかった。
6月には地元岸和田GI「高松宮記念杯」、10月には弥彦GI「寛仁親王牌」の覇者となり、実に3つのGIタイトルを獲得。いよいよ“グランドスラム”も現実味を帯びてきており、輪界最強のオールラウンダーの1人として、ファンの期待を背負っている。
そんな古性優作に「今年の1本」を尋ねると、3月の別府GII「ウィナーズカップ準決勝(開催3日目・10R)」との回答。レース映像と本人解説は以下のとおり。
「今年は年間を通して結果を出すことができました。でも、“会心の一撃”とか“ベストレース”というと思い浮かばないのが正直なところです。強いて1本だけ挙げるのならば、『別府ウィナーズカップの準決勝』ですね。
レースは深谷知広さんがカマシに行き、番手の和田健太郎さんが離れ、内から新田祐大さんが位置を取りに行き、深谷さんの番手にハマった感じ。その上を2角から捲ったレースです。自分が追い求めていた理想のペダリングができ、脚も一番良く回っていたように思います。
また、今年は脇本さんの番手でタイトルを2回獲りましたが、寛仁親王牌のタイトルに関しては自分で捲って獲ったレースです。迷いとかもなく、パフォーマンスの持って行き方も良かったかな、と振り返っています。『まだ自分の自力も通用する』と確かめることができたので、寛仁親王牌決勝のレースも印象に残っていますね」
取材:町田洋一
構成:netkekrin編集部