アプリ限定 2023/12/25(月) 18:00 0 20
11月26日、朝日新聞社杯競輪祭終了後に「KEIRINグランプリ2023」の出場選手および2024年シーズン「S級S班」となる9名が発表された。新時代を創る9名のヒーローたちの2023年はどんな1年だったのだろうか? グランプリまでの道のりを振り返りながら、選手の印象に残っている「今年の1本」について話を聞いた。18日から26日まで全グランプリ戦士が毎日登場! 今回は眞杉匠編をお届けする。
これまでラインの先頭で積極的な走りを見せ、関東地区に貢献してきた眞杉匠。誰もが“次期タイトルホルダー”として注目する中、2023年は二つのGIタイトルを獲得した。
オールスター競輪は“ラインでの勝利”、競輪祭は“自力での勝利”。24歳という若さで競輪界の頂点“S級S班”に君臨したニューヒーローは「ライバルは新山響平さん」と明言し、目指すのは“先行日本一”だ。
ツッパリ先行で勝ち切れる地脚を持ちながら、単騎戦やヨコの動きも苦にしない抜群の競輪センスはまさに“超一流”。同郷のレジェンド・神山雄一郎も期待を寄せる“関東のスター”が、無欲で一発勝負のグランプリに挑む。
そんな眞杉匠に「今年の1本」を尋ねると、11月の小倉GI「競輪祭」の決勝(開催最終日・12R)」との回答。レース映像と本人解説は以下のとおり。
「競輪祭の前検日に“今年のベストレースは何ですか?”と聞かれたんですが、5月の宇都宮記念もオールスター競輪も番手で獲った優勝だったから、自分のベストとは言えませんでした。だから、ここでベストレースが出来るように頑張りたいと思って競輪祭に臨みました。
直前の豊橋記念で神山雄一郎さんにセッティングを見てもらい、自信を持って入れました。1走目も2走目も思い描いたレースが出来たし、状態は良かったです。ただ、単騎で走ったダイヤモンドレースは、無理をしない走りをしてしまいました。
決勝も同じ単騎だったんですが、深谷さんが前の時点で松井さんをグランプリに乗せたいことは分かったし、先行するのは南関だろうと思い、この後ろに決めました。
太田君が引いて4番手の時点で“いいぞいいぞ”と思ったけど、メンバーがメンバーだから安心は出来ません。脇本さんが不発になったのが見えたので、次は中国勢です。先に踏んだら楽に出させてしまうので、ワンテンポ遅らせて、これがうまくいきました。
簗田さんが仕事の出来る3コーナー手前に追い上げられたのもベストでしたね。松井さんの11.0秒の“バンマク”を外からまくるのは無理だし、あれしか勝つ方法はなかったと思います。まさに会心のレースでした。
グランプリも単騎になると思いますが、すごくいい流れで、いいイメージを持って入れるので、一発狙えるように頑張ります」
取材:松井律
構成:netkekrin編集部
【会心の一撃’23 公開スケジュール】
・12月18日18時00分 新山響平
・12月19日18時00分 脇本雄太
・12月20日18時00分 清水裕友
・12月21日18時00分 深谷知広
・12月22日18時00分 松浦悠士
・12月23日18時00分 佐藤慎太郎
・12月24日18時00分 山口拳矢
・12月25日18時00分 眞杉匠
・12月26日18時00分 古性優作