アプリ限定 2023/12/24(日) 18:00 0 12
11月26日、朝日新聞社杯競輪祭終了後に「KEIRINグランプリ2023」の出場選手および2024年シーズン「S級S班」となる9名が発表された。新時代を創る9名のヒーローたちの2023年はどんな1年だったのだろうか? グランプリまでの道のりを振り返りながら、選手の印象に残っている「今年の1本」について話を聞いた。18日から26日まで全グランプリ戦士が毎日登場! 今回は山口拳矢編をお届けする。
KEIRINグランプリ2023がグランプリ初出場となる山口拳矢。出場権利を獲得したのは今年5月の平塚GI「日本選手権」。初日1着、2日目3着、3日目2着とすべて確定板を捉えて勝ち上がり、デキの良さは際立っていた。
運命の決勝は単騎戦となったが、鋭い嗅覚で展開を見通し、最終直線で差し切り勝ち。自身初となるGIタイトルを獲得した。その後、7月は函館GII「サマーナイトフェスティバル」で決勝進出、名古屋記念「金鯱賞争奪戦」で優勝と存在感を示した。
今年のグランプリ出場選手の中で「ニュースター」と称されるのが眞杉匠とこの山口拳矢。グランプリでは若武者の初出場初優勝を楽しみにしているファンに、どんな走りを見せてくれるのだろうか。
そんな山口拳矢に「今年の1本」を尋ねると、7月の名古屋記念「金鯱賞争奪戦」 の初日特選(開催初日・12R)」との回答。レース映像と本人解説は以下のとおり。
「シリーズを通して一番良かったのが名古屋記念です。その中でも特に良かったのが、単騎で走った初日特選のレース。逃げた坂井洋さんと平原康多さんの後ろにスイッチする形でした。そこから2角捲りで1着が獲れて、上がりタイムも10秒6。納得の走りができました。
当然タイトルを獲得した『平塚ダービー決勝』も印象に残っています。“ゾーンに入った”というかすべてが噛み合ったような感覚になりました。単騎で好きに走り、位置も取れましたし、思っていた通りの展開、思っていた通りの脚でした。どうあれ、単騎のレースが合っているんでしょうね(笑)。来年はS級S班ですけど、自分が赤パンを履くイメージは全くなかったですね」
取材:町田洋一
構成:netkekrin編集部