アプリ限定 2023/12/18(月) 18:00 0 29
11月26日、朝日新聞社杯競輪祭終了後に「KEIRINグランプリ2023」の出場選手および2024年シーズン「S級S班」となる9名が発表された。新時代を創る9名のヒーローたちの2023年はどんな1年だったのだろうか? グランプリまでの道のりを振り返りながら、選手の印象に残っている「今年の1本」について話を聞いた。18日から26日まで全グランプリ戦士が毎日登場! 初回となる今回は新山響平編をお届けする。
初出場の「KEIRINグランプリ2022」から2年連続出場となる新山響平。今年はグレードレースの優勝こそないものの、賞金ランキング9位でグランプリの切符を手にした。今年、競輪解説者や競輪記者たちは「2周を逃げ切る時代」、「タイムでねじ伏せる時代」と新しい時代のレーススタイルを表現した。
長い距離を踏める先行選手が躍動した2023年。類まれなるスピードを持ち、ペース配分の正確性も高い新山響平はその中心的存在であり、S級S班1年目も臆することなく“大きいレース”でファンを魅了した。徹底先行というスタイルを確立した今、来年以降もそのレベルを引き上げ続けていくだろう。輪界屈指の先行力を武器に、昨年のリベンジを果たすべく奮闘する姿をファンは心待ちにしている。
そんな新山響平に「今年の1本」を尋ねると、5月の平塚GI「日本選手権競輪準決勝(開催3日目・9R)」との回答。レース映像と本人解説は以下のとおり。
「自分が理想としているレースはライン3人で決められるような走りです。もしも自分が1着を獲れなくても、自分もしっかりと残り、ラインの誰かが1着というレース。任された以上はラインに貢献したいと思っています。
ダービーの準決勝は前受けから“全ツッパ”の組み立て。まずは三谷竜生さんが押さえに来て、その後は眞杉匠君も来たが併せ切ることができました。結果は慎太郎さんが1着でしたし、仕事もしてもらった。そして3番手の和田圭さんも3着だったので、自分の求めている理想とする走りができたように思います。
(ここまで)自分が一番意識していたのは脇本雄太さん。でも同型の犬伏湧也君のダッシュも素晴らしいと思います。え? 北井佑季さんも突っ張りが得意? それは僕が北井さんの真似をしているからです(大笑)」
取材:町田洋一
構成:netkekrin編集部