まだデビューして優勝のなかった戸邉捺希。それが前回の松山ミッドで初優勝を決めた。これで自信を深めたはずで、今節のライバルと言えば、同期の黒滝大翔ぐらいだ。来期は2班に昇班するし、予選クラスは無敵レベルな走りをやって欲しい。当地は3回目の出場で2月開催は2着、2着、決勝4着。3月開催は2着、4着、2着で準決で飛んでしまった。強烈な同型が不在で2周駆ける気構えがあれば失敗しない。

　戸邉マークは埼京ラインで藤光健一が回る。黒滝は2月開催の地元取手でデビュー初優勝。その後はリズムが悪いが、今節は主導権を取りやすいメンバーだ。

　北日本は関根彰人と嶋貫高大が競走得点を持っている。関根の師匠は、あの佐藤慎太郎で、94期のルーキーチャンピオンでもある。まだ年暦的に32歳だし老け込むのは早い。

　南関は自力選手も追い込み選手も、戦力的に厳しい。舟山佑京も新潟同士の鈴木浩と連係して一発を狙っている。今年は怪我が多く波に乗れないでいるが、浮上のキッカケになるかもしれない。58歳の大河原和彦は地元最年長であるし、選手会の副支部長。栗田弘一は競輪博士の一人で自分のレースを着順、展開と全部記憶している。一瞬の鋭い脚は2人共に健在で、決勝進出も夢ではない。