2023/11/30(木) 09:00 0 17
これまで競輪界をけん引してきた大看板、小嶋敬二は11月に54歳を迎えた。さすがに往年のパワーは鳴りを潜めたが、ときたま飛びだす味のある一発はまだまだ健在だ。初日7Rも、どっこいしょと重い腰を上げてペダルを踏んで直線を突き抜けた。
「4角を乗り越えられれば勝負になるとは思ったけど何とかだったね。中団も取れたしいい流れだった。ガハハハッ」と通算817勝目の白星に御大の声も弾む。
初日の勝ち上がりで言うと、昨年11月の富山以来。その時は2位入線も、1位選手の失格により繰り上りで1着を手にし通算800勝目を達成した。
「そっか、あれ以来か。今年はあと3勝したいな。年間20勝できれば、60歳で900勝、65歳で1000勝、70歳で1100勝できる。走りすぎ? 77歳で引退する予定だから楽勝だって。65歳からしっかり年金はもらうけどね(笑)」と小嶋ワールド全開だったが「明日(30日)、養成所の二次試験があるから、その前に1着が取る事ができて良かった」と最後になると急に神妙な面持ちに。
今、猛練習を施して指導しているアマチュアの北岡マリアさんの試験があり“師匠”として手本を示してエールを送る事ができた。(netkeirin特派員)