25日の準決勝10Rで4着に敗れたことで、S級S班の座を明け渡すことが決まった郡司。松井宏佑の先行に乗って迎えた最終3角では眞杉匠のまくりを猛然とブロックして抵抗した。

　タラレバで言えば、前に踏んでいれば3着以内に入れたのでは無いか、との見方もできたが「宏佑が展開を作ってくれたし、簗田(一輝)も仕事をしてくれた。自分も仕事をしなければ。確かに前に踏めば3着の選択肢もあったかもしれませんが、僕の中では何回走っても止めなきゃって判断(になる)。その中で宏佑を抜けなかったり、眞杉に抜かれたのは自分の力が無かったってことです」と、仕事に徹した結果だと振り返った。

　来年は2020年から4年連続して君臨していたS班の座から降り、S級1班に属して1年間を戦う。

「(準決のような)ハコの力量ですね。ああいうものを含めてもう一歩先に進めるように取り組みたい。S級S班に向かって対抗できるよう頑張ります」と気持ちを新たに、巻き返しを誓った。なお、年内は競輪祭をもって走り納め。力をため込み来年は出だしから猛チャージをかけて復権に挑む。(netkeirin特派員)