前受けの小原佑太が赤板で上昇した犬伏湧也に併せて突っ張り先行。犬伏が後退すると、次は打鐘で谷口遼平が襲いかかって、これも小原が突っ張る。再度、犬伏が踏み上げると、小原の番手の佐々木雄一が外を張って捲れず不発。最後は佐々木が小原を交わして東北ワンツー。犬伏は9着に終わった。

　全ツッパで2着に逃げ粘った小原は「初日に犬伏さんに突っ張られたので、今度は自分がやり返したかった。一回、突っ張った後に谷口さんが来たのは見えて、そこも併せることが出来ました。初日の借りを返すことができて良かった」とニンマリ。

　してやったりの小原とは対照的な表情を見せた犬伏は「情けない。切れたかなと思ったけど、自分の詰めの甘さが出た。勝負どころだったし、あそこで切れていれば…」と肩を落とした。

　誰もが認める自力選手に成長を遂げた犬伏。しかし、強さを見せつければ見せつけるほど、ライバルからの警戒はキツくなり『犬伏包囲網』が敷かれていく。

　今シリーズ未勝利、勝ちに飢える犬伏は「今日も気持ちがあれば勝てたレース。体調面？ 悪くはないと思うけど、ここまで成績が悪いとどうなのかなって(苦笑)。残り一走、気持ちを入れ直して最後まで頑張ります」と気を吐いた。(アオケイ・八角記者)