小倉と言えば園田匠と言っても過言ではない。近5年、小倉バンクの成績を見てみると61走中1着17回、2着15回、3着13回と圧倒的な数字を残している。

　今大会も当然、ファンの期待は大きいが今年は年初から苦しいレースが続き権利を獲るのもやっとだった。

「今年はしんどい一年だったし、上手く波に乗れませんでした。3月にあっせん停止があったりして、全て噛み合いませんでした。自分は走っていないとダメなタイプだし。厳しい戦いが続きましたね」

　そうは言っても帳尻を合わせて掴んだ今年の競輪祭。ここだけはと言う気持ちで挑んでくるはずだ。

「2年前の声援をもう一度浴びたいです(準決で北津留翼とワンツーを決めて場内が沸いた)。このまま腐るわけにはいかないので」

　初日は連係相性の良い松浦悠士をマーク。

「作戦は任せて自分はしっかり付いていくだけなので」

　今年も激闘の6日間が開幕。2年ぶりの決勝進出へ初日から気を引き締める。(アオケイ・石濱記者)