吉田茂生が鐘前から一気にフカすと柴崎淳は猛追。野田源一が2角からまくるとギリギリまで引き付けて番手から発進。詰め寄る野田を振り切りVゴールを突き抜けた。

「前受けできなかったのが誤算。後ろ攻めになったが吉田は好きにやって欲しいと思っていた。中団に紫(9番車)が見えていたのでビクビクで。完全にまくられたと思ったし、張りながら前に踏んだら野田さんのハンドルが自分のケツに入って押してもらう感じになった。直線は無我夢中。後ろはゲンさんだとは思わなかったです」とレースを振り返った。

　昨年の9月共同通信社杯の際に落車をして腰椎骨折の大けがを負ったが、復帰後は一戦ごとに動きを取り戻している。ひとつ結果を出したことで更なる自信となったに違いない。「階段を一歩ずつですね。GI優勝はずっと思っている目標なので目指していきたい」と高い目標を掲げ更なる飛躍を誓った。