2023/11/08(水) 18:00 0 5
前走の取手から中1日での追加を受けた恩田淳平。初日は予選のメインで目標の黒沢征治をきっちり交わして白星スタート。
準決勝の番組が出るとなんと目標はシリーズリーダーの深谷知広だった。これには恩田も「まさか深谷さんとは思いませんでした」と苦笑い。
終始落ち着かない様子で「死ぬ気で付いていかないと…。山田さんにも番手を回して貰ったので抜くつもりでいかないと離れてしまう。久しぶりに緊張しますね」とソワソワ。
連係は初めてとなるが「深谷さんには自分がデビューしたての頃に合宿でお世話になったことがあるんですよ。お世話になった分も離れる訳にはいかない」と最後はしっかり勝負師の顔に。
注目の準決勝では残り2周から深谷がスパート。恩田もしっかり付いて行ったが河端朋之に粘られる苦しい展開に。併走は最終バック過ぎまで長引くが重たい外併走を凌いで2着に流れ込みしかも最後は4分の1車輪まで差を詰めた。
レース後は大粒の汗を拭いながら「何としても守らないといけないと思い必死でした。本当にキツかったけど最後は欲張って抜きにいった(笑)。声援も凄かったし地元9割増しですね」と安堵の表情。
連係した深谷については「GIの決勝でも勝ち負けする選手の後ろを回れたのは自分にとって財産になる。付いていて本当に一流選手の走りだと実感したし、自分ももっと頑張らないと」。
そして決勝戦は初日特選組の長島大介、宿口陽一、中田健太の4番手回りになるかと思われたが再度深谷の番手に付くこととなり「最初は4番手を回るつもりだったけど先輩達に甘えさせて貰って再度深谷さんの番手を回らせて貰います。優勝を狙える位置を貰えたのでチャンスを活かせるように。2日連続で緊張しますね」と最後は笑顔を見せた。
今年の前半は恩田にとって飛躍の期となったが今年の後期は苦戦が続き意外にもこれが今期初決勝。深谷の後ろは優勝に1番近い位置と言えるし準決勝の気迫の走りを見たからには買わないわけにはいかないし全力で応援したい。(アオケイ・松野記者)