狙い済ました2角まくりで初日を突破した橋本。

「脚見せのときは重かったけど、実戦でモガいてみたら意外と良かった」と、突風の吹き荒れるなか上がりタイム11秒2ならば納得だ。

　今シリーズは盟友で何度も連係をしている同県の眞杉匠と同配分。

「もちろん、決勝で連係したいね、って話はしていました」と意識は高い。

　眞杉はよほどのことがない限り決勝に乗る公算が大きいが、問題は橋本自身だ。優勝した8月前橋以来、決勝に乗っておらず、自らの手で突破しなければならない。

「最近、決勝に乗れていないのは9車が続いた事もあって。ずっと7車でやっていたし、そろそろ乗らないと。7車で勝ちグセを付けて、9車に対応できるようになれれば、もっと上で戦えると思うんです」と状況打破に燃えている。

　そして、最後にはインナーを掲げてニヤリ。

「このインナー、今回が初下ろしなんです。3歳になる子どもと飼っている犬のイラストが入ったもの。力が入るし、これを着た一発目に1着スタートで良かった。準決も頑張ります！」と家族の支えを力に変えて激戦に挑む。(netkeirin特派員)