一部マニアや前橋競輪に携わっている関係者ならたまらないような群馬3人の奇跡のショット。僕も群馬に住んでいる記者だが、この3人のスリーショットの写真は初の経験で興奮気味。まるでタイムスリップして20年前の特別競輪かと思ってしまった。3人から「それは、ちょっと酷すぎる」と苦笑いされたが、これも記者冥利につきる。

　ちなみに、この3人の並びは、一度もないと言う。あったとすれば、大ちゃんが先行で稲村、金子の並びだっただろう。稲村はG2のふるさとダービーを2度制して2001年のダービー王。金子も2000年の高松宮記念杯でG1を獲っている。そしていつもニコニコの大ちゃんは記者達からの人気者で、徹底先行で名前も売っていた。稲村の存在感とオーラは当時のままだし、金子も群馬一と言われる程の絶大なる人望がある。そして、大ちゃんの“毒”も人柄が良いせいか、何を言っても許される愛されるべきキャラだ。願わくは、この3人の決勝進出も見てみたい。もちろん、大ちゃんが自力でやる走りでだ。(町田洋一)