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【武雄競輪】リンパ性の白血病から満を持して復帰を果たした飯塚直人「ここと決めていた」

2023/10/25(水) 18:45 0 11

武雄競輪場の「日本名輪会C佐々木昭彦杯(FI)」は26日、初日を迎える。4RのA級予選を走る飯塚直人に話を聞いた。

念願が叶い地元での復帰を果たす飯塚直人

 大病を克服した飯塚が2021年10月松山以来、約2年ぶりに実績に復帰する。2年前に「リンパ性の白血病」と診断され長きの間、治療に専念していた。「最初は親知らずを抜いた影響で歯茎が腫れていたのかなと思っていたら(検査をして)わかったんです」と病状が発覚した。入院と退院を繰り返し、ドナー探しなどもあり福岡の病院に転院するなど、闘病生活は計1年3か月もの間に及んだ。

 昨年9月に「ドナーが見つかり骨髄を移植しました」と手術は順調に運び、12月に退院した。ただ、気持ちは複雑なものがあったという。

「最初、お医者さんから『治療には2年かかる』と言われたんです。引退もよぎったし、治っても競輪をするのは無理だろうとも思った」

 そんな葛藤もあったが、退院からしばし空いた今年5月から練習を再開し「乗ってみてヤバかった。アマチュア以下で、部活で自転車に乗りだした高校1年の頃ぐらいに戻った」とイチから体を作り直し、復帰への道を歩み出した。

 そして、今シリーズ、満を持して復帰を果たした。地元での復帰は「ここと決めていた」と念願が叶い、あとはレースに没頭するだけだ。

「状態がまったくわからないし走ってみてからになります。どこまで落ちて、どこまで戻ったか…。ただ、楽しみはあるし無事に集団でゴールしたい」と久しぶりの実戦に意欲を示した。

 4R予選は坂田康季坂本晃輝の3番手。飯塚の競輪生活はここから新たに始まる。(netkeirin特派員)

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