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【大阪・関西万博協賛競輪】晴智の凄みのある眼差しは健在

2021/06/11(金) 14:45 0 1

福井競輪大阪・関西万博協賛競輪(GIII)」は11日、2日目を迎えた。3Rの選抜に出走した渡邉晴智に話を聞いた。

父親の優しい眼差しもあるが、渡邉晴智の勝負師の眼も健在だ。

 先日の弥彦F1の時に書いた“鬼のマーク屋シリーズ"の渡邉晴智編。当サイトの記事を奥さんが見つけてくれたそうで、本人も「俺はいつまでも渡邉晴智だよ!」の見出しに喜んでくれた。

「あの見出しは良かったね。もう俺のやってきた競輪は誰も知らないだろうから(笑)。ファンも、今の若い自力選手も100点しかない、50歳近い追い込みのおじさんぐらいのイメージだよ」。続けて「俺は、当時のマーク屋に比べて印象は薄いと思うな」とジョークで言えるのは、やってきた重みが違うし、逆に自信の表れ。アウト競りで売ったし、しかも、地元静岡でダービー王になり、高松宮記念杯も制している。それ以上に存在感も抜群だった。

「南関は高木隆弘さんがマーク屋として脚力が一番あった。華もあったかな。その中での競りもあったし、お互いプライドを賭けた男同士の闘いだった。静岡村本大輔望月永悟だけで、その後が続かなかった」。続けて近畿の話を振ってみると「他地区の事だし、あまり言いたくない。ただ、オレの同期の村上義弘が、近畿の競輪の礎を作ったのは確か。その中で、弟の博幸が出しゃばらずに、近畿の競輪を築き上げたのは間違いない。競輪で一番大切なのは“過程”だと思っている。博幸が山を登る道を作り、あとからの選手は、それを目標にして一気に駆け上がれば良いだけ。そのプロセスが博幸は全然違うよ」。

 今後については「来期は1班だけど今期は2班の点数しか取れていない。5、6年前に追走義務違反をやって競走本数が足りず、その時、一度2班に落ちている。弟子や甥っ子の雄太と直弥と、息子の雅也は違う。今の目標は息子に恥を欠かせない選手でいるだけ(笑顔)」と凄みのある目は健在だったが、息子の事を語る時だけは父親の優しい眼差しになっていた。(町田洋一)

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