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【寛仁親王牌】2年前の覇者・平原康多がシリーズを振り返る

2023/10/22(日) 17:10 0 29

弥彦競輪場の「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は22日、最終日を開催。優秀8Rを走った平原康多に話を聞いた。

平原康多(右)と吉田有希

 "弥彦・寛仁親王牌"連続Vを狙った平原康多。初日特選を白星発進で幸先良く滑り出したが準決勝8着でV争いから脱落。最終日は吉田有希に前を任せてレースに挑んだ。

 その吉田が、ナショナル組の太田海也を相手に前受けから気迫満点の突っ張り先行。平原は太田後位の清水裕友をドカして吉田を迎え入れる準備をしていたが、吉田はあくまで太田を出させないことにこだわった。1周以上を踏み合ったため、稲川翔が捲り、さらにその上を深谷知広が捲りを決めた。平原は7着、吉田は9着だったが、見応え十分の走りを見せた。

 レース後、平原は吉田に駆け寄り「凄かった。いいレースだった。これぞ吉田有希っていう走りだった」と称えた。吉田も「突っ張る気しかなかったです。平原さんには迷惑を掛けっぱなしだったので」と笑顔で応えた。

「凄かった。いいレースだった」と吉田を褒める平原康多

「(清水を)弾いて(番手に入るように)待ってたけど、有希はスイッチが入ってたね。あれだけのレースをしてくれたし、お互いに役割を果たせた。まぁ悔いはないです」と振り返った平原。

 昨年まで10年連続でグランプリ出場を果たしているが、今年は前半戦での3度の落車が大きく響き賞金ランキングはまさかの25位に甘んじている。"弥彦・寛仁親王牌"連続Vでのグランプリ行きは霧散と消え、残るGIは競輪祭のみ。現時点での心境に迫った。

「左足のしびれがなくなって前回までよりは良くなっている。でもまだ腰に痛みはありますけどね。今回の準決勝は打鐘での大バックが全て。あれは競輪じゃなくてケイリンに近い動きで…。大バックを踏んでからすかさず踏んでいるので、あれには調子が良くても対処出来ていたかどうか…。もちろん雨谷(一樹)は頑張ってくれましたけどね。残りのGIは競輪祭だけ。うん、なんとか頑張ります」

 復調しているのは間違いないが、まだまだ本調子には遠い。ただ光も見えてきている。11年連続のグランプリ出場には競輪祭Vしかない状況で、残り1か月、どこまで状態を高められるのか。(netkeirin特派員)

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